軽自動車にベッドをDIY|イレクターパイプが愛犬との外遊び空間
愛犬と過ごすためにDIYした車内ベッドが思いのほか週末のアウトドア遊びに重宝して、今や無くてはならない愛するグッズになっています。
数年前に軽自動車N-BOX用にイレクターパイプを使って作ったベッドですが、他車でも応用できる部分もあると思い、忘れつつある記憶を呼び覚ましながら、参考になればとまとめてみました。
・車自体が遊び道具になる
・テントの設営がいらない
・雨の日でも遊べる
イレクターパイプって何?
イレクターパイプは、鉄パイプにプラスチックをコーディングしたもので、丈夫で軽く錆びに強いDIY素材です。
ホームセンターに売っているとのことなので、早速、近くにあるホームセンターのコーナンにどんなモノなのかまずは実物を見てみようと確認に行ってみたのです。
その後、インターネットでも確認できたのですが、実物を見て、触って、値頃感も確認できたので下見しておいたのは良かったと思います。
ジョイントと呼ばれるパイプとパイプを繋げる部分の製品も種類が沢山あることも分かりました。
コーナンで取り扱っていたのは、スペーシア株式会社の製品でスペーシアパイプというモノでした。
他社製品も他のお店では売っているのだろうとは思いましたが、のちのち作っているうちに何度か買いに行くことが想像されましたので、出来るだけ近場のお店で買えるものが良い筈だと思っていましたのでコーナンで揃えようと考えたのです。
イレクターパイプの規格
標準パイプの規格で確認すべきポイントは外径と内径ですね。
パイプとパイプを繋ぐジョイント部分の厚みも考えながら寸法を測る場所があります。
外径 | 27.5mm(呼称28mm) |
内径 | 24.0mm |
鋼管肉厚 | 0.7mm |
材質 | 溶融亜鉛メッキ鋼管 |
被覆樹脂 | AAS樹脂 |
イレクターパイプの長さと値段
色はグリーン、グレー、ホワイトが売っていて、この中ではグレーが良いかなと思いつつこの日は長さと値段を確認しておきました。
ジョイントは実際に設置する際にどの形状を買うべきか見えてくる筈ですので、値頃感を確認しおく程度にしておきました。
どれも数十円から数百円で買えることが分かり、お金に関するインパクトは少なそうで、このまま作っても良さそうと判断できました。
長さ | 値段 |
300mm | 128円 |
450mm | 178円 |
600mm | 248円 |
900mm | 290円 |
1200mm | 398円 |
1500mm | 498円 |
2000mm | 698円 |
2500mm | 848円 |
イレクターパイプでベッド台作り
ベッド台の作り方
ベッド板を支える台の部分がイレクターパイプになる訳ですが、この部分自体を作るのはすごく簡単でイレクターパイプを必要な長さに切断してジョイントで繋げるだけになります。
手間がかかるのは実際に車の中で寸法を測って必要なイレクターパイプの長さを決める行為になります。
どんなベッドにしたいのか、荒くても良いので設計図を書くことが大事ですね。
長さの決め方
僕が乗っているN-BOXは形式がDBA-JF1なのですが、新しい形式のものはyoutubeやwebに掲載されている方も多くある程度の情報を得ることはできるのですが、古いDBA-JF1の設計図情報は見つけることはできませんでした。
仕方がなく、他の形式の情報を参考にしつつ、ざっくりと設計図を描いて、実際の車で寸法を測って長さを決めました。
用意すべき工具
ベッド台部分の作成には、イレクターパイプを切るパイプカッターと定規とペンがあれば出来ます。
僕は必要に応じて分解できるようにしておきたくて接着自体はしていないため、位置がわかるようにテープに印しを付けて貼っています。
上に乗せるベッド板部分の作成にはもう少し工具が必要となりましたが、台部分はイレクターパイプを切るだけで作れます。
車内ベッドをDIYするデメリット
家の中に置くには場所をとる
ベッドを構成する板とイレクターパイプの一式は、それなりに大きくかさばります。
ベッドとして使わない時には、家の中などに置いておく必要がありますので、大きく場所をとってしまうというポイントは、確かにデメリットです。
後部座席が使えない
犬と二人だけの時はベッドは常設にしておくとお手軽でいいのですが、後部座席に乗る人がいる場合には、分解してベッドを車外に出す必要があります。
後部にある2席を覆うかたちで板を敷いてしまっていますので、どうしても分割しなければならない手間が発生します。
後部座席を使う頻度が高い方がこれから作るなら、1席毎に縦に分割できるように、板は分けて作った方が良いと思います。
後部が1名だけなら、座る座席とは別の座席のほうに分解した板類を置いておけますので、いっそう使いやすくなります。
手間とお金がかかる
車の寸法を測りつつ、イレクターパイプの長さや、合板の大きさを決めていくことになります。
イレクターパイプは○○カッターで好きな長さに切れるので微調整はできますが、何度も切り直すのは流石に手間になってきます。
合板はホームセンターのサービスで切ってもらえますが、切ってもらうサイズを的確に示す必要がありますので、板の各面の長さ決めには気を使います。
結局のところ、僕は何度かホームセンターに足を運び、余分なお金も使うことにはなりましたが、最終的には何とかなりましたし、この行為も含めて楽しんでしまうのがDIYなのかなと思います。
車内ベッドをDIYするメリット
車自体が遊び道具になる
単なる移動手段だった自動車が、ベッドを作った途端に、ベッドルームになり、アウトドアでの遊び道具に変身します。
キャンピングカーやハイエースなど大きなワンボックスカーなどは、アウトドアでそのまま活躍するイメージはありますが、そうでは無い普通の車でも遊べる車になることに気づけることが大きいです。
車高の低い車だと確かに厳しいかも知れませんが、比較的車高の高い車に乗られている方なら、ベッドDIYに挑戦する価値があると思います。
テントの設営がいらない
週末は車で河原にある野営地によく行くのですが、そこでは大多数の方がテントを張って楽しまれています。
キャンプ場で泊まる場合には、確かにテントの方が良いし実際に設営もするのですが、ほんの数時間を過ごすだけなら、車のリアドアを跳ね上げるか、ロゴスミニバンリビングを使うだけで、快適な空間になる車内ベッドは大きな魅力なのです。
手間が掛からないということは重要で、さっと行って、さっと遊んで帰ってこれるという、何とも言えない手軽さが、負担にならない楽しみ続けられる遊びのコツなのだと感じます。
雨の日でも遊べる
我が愛犬は雨が嫌いで、雨の日は外に出たがらず、家の中で過ごし欲求不満を溜め込むことになります。
車の中で過ごせる空間があると、たとえ外に出られなくても、ドライブしつつ外の空気が吸えるため気分転換にもなり、意外に楽しめます。
まとめ
助手席に犬を乗せて、自然豊かな場所までドライブするのが週末の楽しみになっています。
景色のいい場所を見つけては、リアドアを跳ね上げて、地面にチェアとドッグコットを設置して、料理したりコーヒーを淹れたり、二人でまったり過ごしています。
車内のベッドで愛犬が気ままに過ごしている間、僕は僕でお手軽ソロキャンプの気分も味わうことができますので、お互いが満足できる空間になっています。
車内ベッドを自作する方法はいろいろとあると思いますが、手軽に分解できて、長さも調整がし易い、イレクターパイプを使うのはおすすめできます。
犬を飼い始めたことで、色んなところに一緒に出かけて思う存分楽しみたい、との想いからたどり着いた車内ベッドDIY。
単なる移動手段だった車が、今やアウトドア遊びに無くてはならないグッズになりました。
自作でも、市販のものでも、どちらでも良いと思いますが、車内ベッドがあると、車が本当に快適空間に変身しますので、是非とも検討してみることをおすすめします。